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HISTORY

■肉食習慣の普及

 

675年(天武4年)、仏教に熱心だった天武天皇が牛・馬・犬・猿・鶏の肉食を禁ずる勅令がくだして以来、実に1200年に及び一般的な日本人にとって肉食は禁忌となっていました。

 

そんな中、日本人が肉食を再開するきっかけになったのは明治維新と文明開化です。庶民への肉食の普及には軍隊の影響が大きかったと言われています。戊辰戦争の時にはすでに負傷兵に治療食として牛肉が用いられており、西南戦争では兵食に加えられました。戦場で干し肉や大和煮の味に触れた兵士たちは、郷里にもどってそれぞれの地域で牛肉の普及に貢献したのです。

 

また、明治5年に明治天皇が牛肉を食べ、肉食を推奨したことが大きな弾みになりました。このときは「明治天皇、万民に牛喰いを推奨」という号外が発行されたそうです。

 

しかし、肉食自体が一般化するのにも、ハンバーグが庶民の口に入るようになるのも、まだまだ先のことでした。大正時代から昭和初期にかけて、洋食屋が庶民の住む下町にも次々と登場。西洋料理であるのにご飯にも合うハンバーグは人気を集めます。

 

また、昭和12年には大日本帝国陸軍が発行した「軍隊調理法」という本に「挽き肉油焼き(ハンバーグ)」のレシピが患者用の軟食として紹介されます。カレー、肉ジャガなどが一般に普及するきっかけを作ったこの本を通じ、ハンバーグも広く庶民生活へ受け入れられていきました。

 

(ちなみにその作り方はこちら)
「木口よりフォークにて掻きとりたる牛肉の中に玉葱及び少量の食塩を入れ、 よく混ぜ合わせて平たき団子に丸めおき、 べつにフライ鍋にラードを敷きて熱し、 団子を張りつけるように押しつけ、周囲の縁が色褪せたとき裏返して、 その上に食塩および胡椒をふりかけ、 上面に肉汁の滲み出るまで焼きて皿に盛り、 粉吹き馬鈴薯を付け合わせとす。」

 

まさにハンバーグそのものです!

 
 

■高度成長期とハンバーグ

 

ハンバーグがもう一度多くの人に愛されるようになったのは、戦後の高度成長期でした。比較的安価な「合い挽き肉」を使ったハンバーグは、働き盛りの大人、成長期の子供の栄養補給源として脚光を浴びたのです。学校給食でも採用され、子供の人気を獲得していきました。ハンバーグは戦前までの「大人だけの食べ物」というイメージから一転、その裾野を大きく広げたのです。

 

冷蔵庫の普及によりミンチ肉を保存できるようになったことも幸いし、ハンバーグは家庭料理として「お母さんの味」となっていきました。70年代になると、レトルト食品や冷凍食品が多くスーパーに並ぶようになりました。またファミリーレストランの誕生により外食としても身近なメニューになることで、ハンバーグは「おうちの晩ご飯の主役」としてますます普及していきました。

 

そして21世紀、この「おうちの晩ご飯の主役」をよりおいしく本格的な味で楽しめるおかずにするために、このプロジェクトが立ち上がったのです。

 
 

 

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